あいことば3 自分を好きになる。

先日、社会科の学習で調べたこと発表しました。

その様子をニュース仕立てにしてビデオを撮影しました。その上映会でのことです。


自分の映像や音声が出ると耳をふさぐ子がいます。

自尊感情の低い子で、自分のいいところとか自分の作品のいいところを書くといつも空欄でした。自分に高いハードルを設けています。


以前も上映会の時、同じことをしていました。

わけを聞くと「自分の声がヘンだから」とのこと。

そのときは黙っていましたが、お別れも近いことがあり、そばにいってその子の手をつかみました。

「君が嫌いだと思っているその声と君はずっとつきあっていくんだよ。君が好きになってやらないで誰が好きになってくれると思う?」

 

その子は、画面から目線をそらそうとしました。

「自分のことがいいとか悪いとか判断しないで、ただ目の前のものを見てごらん、ただ聞いていてごらん。」

何を言っても、ときに叱っても表情一つ変えないその子が目に涙を浮かべて画面を見ていました。


 ずっと自分をいじめていたんです。


数日たった図工の時間のことです。自分の作品をほめる活動をしたとき、自分のいいところを書いていました。



学院の自己表現をする時間、特に自分の視点を見つめる時間を「自分科」と呼んでいます。

例えば、一こま目の描かれた四コマ漫画の続きを書いたり、写真を見て即興で俳句を作ったりしています。

 

これはマンガや俳句が重要なのではありません。

同じ条件で表現をしたのに、何一つ自分と同じアブローチがないことに気づいてほしいのです。

同時に共通するテーマもあることに気づいてほしいのです。


だから何もためらわず、比較することなく、自然な表現をしてほしいのです。

自分を好きになるには、場の中で自分らしい表現をすることです。

そして周囲から受け入れられたと感じるときです。

受け入れられるとは、ほめられたり称賛を得たりすることではありません。

母子のようにあるがままを認めてもらうことです。


ある心理学の実験によると、絵を描いていて褒められた子も、批判された子も描くことをやめてしまうそうです。

褒めもせず、叱られもせず、ただ受け入れてもらった子だけが、絵を描き続けるのです。

子どもの営みの個性的な部分と共通項をただ見つめ、受け入れる、と言うことは、子どもを自分好きにさせることなのです。

これが幸せな子どもを育む三つ目の視点です。

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お母さんと 人生を切り開きたい人のためのがっこう 『よかよか学院』です

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